ある日Chromeブラウザの履歴を見ていたら、左の隅に「お使いのブラウザは組織によって管理されています」という穏やかじゃない表示があるのに気づきました。
よく見ると履歴だけではなく、メニューや設定画面などそこら中に「組織によって管理されています」の文字が!
えっ組織って何?? 怖! そもそもこれ会社とかじゃなくて個人のパソコンだし…。
ここ最近で変なアプリを入れたり、怪しいサイトを踏んでしまったりしたのか??と思い返してみましたが、心当たりがありません。
恐る恐るクリックしてみると、「ご使用のブラウザは管理されています」と書かれているだけで他は何も説明がありません。
何なの…
「詳細」をクリックするとGoogle chrome ヘルプが開き、
学校や職場で使用する Chrome は「管理対象」となっている、つまり学校、企業、その他の組織によって設定、管理されている可能性があります。
(Chrome ブラウザが管理対象かどうかを確認する – パソコン – Google Chrome ヘルプ)
と書かれています。
管理対象だから何かするとか、対象から外せるとか、そういったことは何も記載がありません。
上記のページによれば「組織が設定したポリシーを確認できる」とあるので、よく分かりませんが「chrome://policy」を開いてみました。
すると1つだけ、「ポリシー名:QuicAllowed」という項目が確認できます。
まったく意味が分かりませんね…。
「QuicAllowed」のリンクをクリックすると、以下のようなページに移動します。
どうやら「QuicAllowed」というのはQUICプロトコルを許可するかどうかの項目で、この場合「false」なので「許可しない」設定になっているようです。
(→ QUICプロトコルについてはこちら)
なぜそんな設定になってしまったのか、このメッセージを消す方法はあるのか…。あちこち調べまくった結果、下記の記事にたどり着きました。
こちらの記事によれば、アンチウイルスソフトの「Avast(またはAVG)」がQUICプロトコルに対応しきれておらず、「true」にすると逆に危険なため無効化されている、という事情のようです。
そんなことってあるんですね…。
確かに私は現在AVGを使っているので、原因はこれで間違いなさそう。
上記記事を参考に、試しにAVG側で「QUIC/HTTP3スキャン」を無効にしてみました。
すると確かに「組織によって管理されています」の表示が消えました!
ですが、このケースでは「組織によって管理されています」が表示されることによるデメリットは無く、むしろセキュリティ上必要な設定らしいので、元に戻しました。
おそらく、Avast・AVG側でQUICプロトコルに対応できるようになればこの表示もなくなるのではないでしょうか。
見つけた当初は何事かと思いましたが、一応原因が分かってほっとした、という話でした。