こんにちは!tomomiです。
5/20から2週間限定で公開中の映画「BLAME!」を観に行ってきました!
→ 「BLAME!(ブラム)」公式サイト
「BLAME!」は、「BIOMEGA」や「シドニアの騎士」で知られる漫画家・弐瓶勉の初の連載作品で、ジャンルとしてはSFアクション、全10巻に渡る長編です。
私は2014年に放送されたアニメ「シドニアの騎士」で弐瓶勉作品を知った、まあいわば「ニワカ」なんですが、放送が始まってすぐに「あ、これは絶対好きなやつだ!」と直感しまして、すぐにコミックスを揃えました。
なので途中からはストーリーを知った上でアニメを観ていたんですが、これが素晴らしかった!
全15巻もある原作の内容を損なわず、多少の改変はありつつも個々の見せ場もしっかり残し、見事に再構成されていたからです。
そして何といってもポリゴン・ピクチュアズのデジタルアニメーションのクオリティ!
「衛人(もりと)」と呼ばれるロボット型戦闘機による縦横無尽な戦闘や耳が幸せな音響、色味を抑えた画作りにツボを押されまくりでした。
そんなアニメ「シドニアの騎士」の劇中劇に端を発し制作が決まった、弐瓶勉原作・ポリゴン・ピクチュアズ制作の「BLAME!」。
これは観ないわけにはいきません!
観に行くにあたって、先に原作を読んでから行くべきかすごく迷ったんですが、ここはあえて白紙の状態で観に行くことにしました。
まずはまっさらな状態で観て、漫画を読んで、さらにもう1回映画を見れば2度おいしいですもんね!
というわけで、広島市では唯一の上映館「イオンシネマ広島」へ行ってきました。
平日の午後でしたが、お客さんの入りは6割ほど。パンフレットは残念ながら売り切れで買えませんでした(泣)
始まってすぐ、階層都市の圧迫感、密度、広大さに圧倒されます。その精巧な映像ゆえに、「絶対ここには住みたくない」と思わせてくれます。
そして、このどこにも逃げ場がなさそうな都市の中を、すごく嫌な動きで追いかけてくる「セーフガード」と呼ばれる敵がとてもキモいです…。
そのキモさと対照的な、キャラクターモデリングの美しさ!シドニアの騎士の時よりも数段、いや数十段レベルアップしている印象です。
主人公の霧亥がとにかくカッコいいのはもちろん、霧亥が出会う村人もそれぞれに個性的なんですが、中でも科学者の「シボ」というキャラが良かったです。
目的のために淡々と作業を遂行する科学者然としていながら、なぜか可愛らしいんですよね。終盤の姿は必見です。
ストーリーは映画らしいメリハリのある内容で、導入からエンディングまでがあっという間でした。
原作はセリフも少なく、中には苦手な人もいるかも、という作風ですが、この映画は誰でも楽しめるエンターテイメントになっているな、という印象でした。
長編漫画の映画化ってどうしてもダイジェスト感があって物足りないイメージがありますが、この作品はきちんと1本の映画として完結していて、且つ、まだまだ旅は続くことを匂わせる終わり方で素晴らしかったです。
これから原作を読むのがすごく楽しみです!
ちなみにこの映画では、特に音響にこだわった「東亜重音」なる上映が行われる映画館もあるほど音響に力が入っているんですが、私の観た映画館ではあまり環境がよくなかったのか、シドニア劇場版の時ほどの感動はありませんでした。
席の場所にもよるのかな?
ただ、「重力子放射線射出装置」の発射音はやっぱり気持ちよかったですね!
映像面では、緩急のメリハリが効いたアクションの素晴らしさは言わずもがな。私の目では追いつかないようなシーンもありました;
終盤、サナカンという上位セーフガードが現れてからのバトルシーンは本当に圧巻です。
また、霧亥の視点や自動工場などで表示されるインターフェースのデザインもスタイリッシュで、世界観を描く一助となっています。
それからエンドロールに入る前のエンディング映像(なんて言ったらいいのか…)がすごく良かったです。
キャラクターのスローモーションに、メインスタッフのクレジットがオーバーラップするんですが、ゲームのオープニングみたいで格好いいんですよ。ぜひ観てほしいです。
2週間限定上映なので、ほとんどの映画館では6/2(金)で終了です。興味を持たれた方は観に行ってみてください!
(行けない方は、Netflixでも観られるみたいですよ)