先日、夫が「おすすめの洋画ランキング」という記事を書いていました。
私はそんなにコアに映画を見るほうじゃないし、何かあるかな?と考えていたところ、夫が「漫画とかは?」とアドバイスをくれたので、若かりし頃読んでいた懐かしの少女漫画のおすすめを紹介したいと思います!
実際選んでみると、1990年あたりが一番漫画を真剣に読んでいた時期って感じですね。
自分の場合、まずは王道「りぼん」から始まり、中学生になる頃から「別冊マーガレット」に乗り換え、そのあとは「ぶ~け」とかを買ってました。集英社派(そんなのがあるかどうか分かりませんが)でしたね。
それ以外の漫画は、当時は学校での貸し借りが盛んだったので、ほとんどは友達から借りたりしていました。
今回は選べなかったですが、「花のあすか組!」とか「はじめちゃんが一番!」とかはそれで知りましたね~。
それで他の漫画家を知って、気に入ったら単行本を買う、という流れだったと記憶しています。
吉住渉「ハンサムな彼女」
(りぼん 1988年~1992年)
私が「りぼん」を読みはじめたころ、まだ新人だった吉住渉の初連載「四重奏ゲーム」がミステリー風のお話で、推理モノ好きの私はすぐにファンになりました。
それに続く連載「ハンサムな彼女」は打って変わって芸能界モノ。女優の卵である主人公・未央が、映画監督を目指す少年と出会って、恋愛したり仕事に悩んだり…といったラブコメです。
出て来るファッションやヘアスタイルがとにかく可愛くて、半分くらいはそっちを楽しみに読んでいた気がします(笑)。
ヒロインの髪型がファッション毎に変わるっていうのは、この頃まだ珍しかったんじゃないかな?
映画監督を目指す少年・一哉が未央をヒロインにして撮る映画は探偵ものなんですが、そのあたりになると映画周りのエピソードが増えてきて、結構本格的で面白いです。この漫画で初めて知った名前もありました。「マレーネ・ディートリヒ」とか「ブライアン・デ・パルマ」とか。
吉住渉といえば「ママレード・ボーイ」がとっても有名ですが、私はこの「ハンサムな彼女」が大好きです。
(ママレード・ボーイも、原作はアニメと違ってオシャレなんですよ…)
余談ですが、この「ハンサムな彼女」の単行本のおまけで作者が勧めていたスウェーデンの警察小説「マルティン・ベックシリーズ」が本当に素晴らしく面白くて、漫画ではないですがこちらも超おすすめです。
惣領冬実「3 THREE」
(週刊少女コミック 1988~1992年)
折しもバンドブーム真っ只中に出会ったこの漫画。
歌手を目指す女の子・理乃と、天才的ギタリスト・圭が出会い、音楽に翻弄されながら成長していくお話です。
まず、普段りぼんを読んでいた層からすると、全く馴染みのないシンプルな絵柄に最初は戸惑いましたが、すぐにそんなことは忘れてしまうくらいハマりました。
もちろん漫画なので歌やギターの音は聴こえてこないんですが、アクシデントに見舞われ咄嗟にボーカルをとる圭や、飛び入りでジャズセッションする理乃、即席バンドでホコ天ライブをするシーンなどの臨場感というか、緊迫感がたまらないです。
他にも、理乃が自分の声を「見つける」場面など、音楽に関する描写のリアルさが、当時ハマった一番の要因でした。
少女漫画なので一応恋愛中心ではあるんですが、音楽好きなら、是非読んでみて欲しい漫画です。
岡野史佳「ハッピー・トーク」
(LALA 1990年~1991年)
岡野史佳作品では「フルーツ果汁100%」が一番有名かもしれません。私も初めて読んだのは「フルーツ果汁」で、その次に連載されたのがこの作品です。
19世紀末のロンドンを舞台にした、魔法使いの女の子・デイジーが主人公のファンタジーです。
私は「19世紀末のロンドン」というのに弱くて…この雰囲気や服装が大好きなんです。
デイジーの魔法は「なんでも出来るスーパーパワー!」みたいなものではなくて、おまじないの延長のような魔法なところも、なんとなく真似できそうな気がして好きでした。
売られていった友達の「マリイ」を探すためロンドンにやってきたという導入で、ちょっと物騒な話にも聞こえますが、実際にはコメディタッチで物語は進んでいきます。
出てくる人は大体みんな貧乏だけど、強くたくましく生きてるのが好きですね!
夕方のNHKで流れていそうな感じの、ほのぼのストーリーです。
お話も3巻完結でとても綺麗に終わるので、疲れた心を癒やすために(笑)ちょっと読んでみようかなって時におすすめです。
同じ作者の作品では、本当は「イリスの卵」をおすすめしたかったんですが未完なので…。
いつか、続きが読めることを祈っています。
というわけで、おすすめの懐かし少女漫画でした。
まだまだあるんですが、本を全部実家に置いたままにしているので、とりあえず思い出せる分だけ…。