前から好きだったシリーズなんですが、ロバート秋山の「クリエイターズ・ファイル」に若手No.1声優が登場しました。
そもそもクリエイターズ・ファイルとは何なんだ?っていう話だと思うんですが、簡単に言うと、ロバート秋山が架空のクリエイターになりきってそれっぽく演技するというコントです。
今回は「若手No.1声優 二木陽次」(架空の人物)になりきってます。
どっから情報を仕入れてくるんだ、ってくらいそれっぽい衣装にまず表情が緩みますね。「あー!こんなのwこんなのw」って思わせたら秋山の勝ちですよね。
ドクロのニットでアニメに携わってる感を出して、萌え袖になるようなセーターで中性的な感じを出すあたりヤバイです。この見たことがあるような、ないような、この感じ完璧ですね。
照れた時に回るこの動き、本当の若手ナンバーワン声優は多分やってないでしょうけど、間違いなくしてるような気がするのはなんなんでしょうかねw
この「若手No.1声優 二木陽次」が声優を目指す若者に伝えたい事が、「臓器から声を出す」そう「臓声」(ぞうせい)です。
ちなみにそんな言葉はありません。
単純に唇、喉、要するに口から声を出すのではなく、臓器、心臓、そうハートで声を出せということを言っています。
これもまたそれっぽいですね。実際良いこと言ってるところが「何なんだよw」って笑いに変わるんでしょう。
これ普通に声優さんが言ってたらそこまで面白くないですからね。ギャップですよギャップ。
そして今回のクリエイターズファイルにはあの大物声優、山寺宏一さんが出演されています!
最初の頃はそんな事なかったと思うんですけど、回を重ねて人気コンテンツになってくると有名人も共演するようになるのかなって思いました。
さて、後はyoutubeの動画で楽しんでください。
ここからは自分なりに何故面白いのかを分析してみました。
髪型やファッションなど、どこか声優の文化というか共通点みたいなものがあって、それは声優というキャラを印象づける個性的です。
当然声優だけじゃなく他の仕事も同じだと思います。パッと見の第一印象だけで「なんかラーメン屋やってそうだよね」とか「なんか危険地区を専門に取材するカメラマンっぽいよね」っていう人っているじゃないですか、それっぽさ出してる人。
それって何かで1、2回見てて微かに記憶に残ってるんですよね。その記憶が見た目とかで呼び起こされて「危険地区のカメラマンっぽいよね」ってなるんだと思います。
実際に「危険地区のカメラマンやってます」だと面白くないんですよね。あーやっぱりってなるだけで。やってないから「やってないのになんでそんな格好なのw」って感じで笑いに変わるんでしょうね。
このコントではそういうった記憶を呼び起こすために分かりやすく、多少誇張(さじ加減が重要)するのがポイントなのかもしれません。あの回る動きなんて上手くデフォルメされています。
また、専門用語も重要だと思います。その職業ならではというか、その道の人になら分かる、というのがそれっぽさが出ます。ここでまったくトンチンカンな事を言うと面白くないんですよね。
実際にちゃんと良いことを言っていて、業界を知らない人でもギリギリわかる、そのラインがギャップとそれっぽさを出して面白くなるんだと思います。
「いかに演技しないか、いかに声優であることを忘れられるか、それが大事です。究極の演技は声を出さないことです」みたいに逆っていうのかな、反対のことを言うってのも何となくですけどそれっぽさ、天才っぽさが出ますよね。
これもどっかのドキュメントでそういうシーンを見てるんでしょうね。
記憶にあるシーンを呼び起こすための言葉であったり、動きであったりをどんどん散りばめていって、それがヒットする人ほど共感できて面白く感じる。何もヒットしない人は「何が面白いんだこれ?」ってなるんだと思います。だからこれをみて面白いという小学生は少ないでしょう。
理由は、そういうシーンやドキュメント番組を見た経験が大人に比べると少ないからですね。これはそういう笑いの仕組みだと思います。
今回の声優だけじゃなく、様々なクリエイターをロバート秋山が演じている「クリエイターズ・ファイル」。
他の動画も是非見てみてください!
公式サイト → ロバート秋山のクリエイターズ・ファイル公式サイト
公式チャンネル → ロバート秋山の「クリエイターズ・ファイル」- YouTube
ちょっと困ったのは、このシリーズを知ってから、本当のドキュメントを見てもそれっぽく思えて笑っちゃうところですね!