前回は洋画をオススメしましたが、私が紹介しなければならないのはやっぱりアニメでしょうよ!
というわけで今日はランキング方式で4位から1位まで紹介していきます!
なぜ中途半端に4位までなのか?それは4番目までしか思いつかなかったからです。
この4つはサラっと出てきたんですが、5位となると団子状態で…例えばマクロスプラスでもいいし、パトレイバーでもいいし、ってなっちゃったんです。だったら潔くベスト4ということにしました!
ネタバレは極力しないように努めますが、その作品の良さを伝えるためにやむを得ない部分もありますので予めご了承ください。
ただ、ネタバレしたところで面白さは変化しましせん!むしろもっと面白くなるかも!それくらいの気持ちで伝えていきます。
それでは4位からいきますよ!!
4位 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
ガンダムといえばやっぱりファースト。そしてそのファーストでのメインキャラクターはアムロとシャアです。今では色んなガンダムがありますがアムロとシャアという存在を超えるキャラクターは出てきていません。ガンダムを見てない人でもこの二人は知ってるんじゃないでしょうか。
そういった意味でこの逆襲のシャアという作品、アムロとシャアの争いに決着をつけたという所を評価したいですね。
どういう決着かは皆さんの目で確かめてください!
「逆襲のシャア」というだけあって、シャアに視点を合わせて見ると面白いです。
シャアは金髪イケメンではありますが、まーコンプレックスの塊ですよ。アムロにはいつも勝てないですし、いつまでもララァの事を思い「私の母親になってくれる女性だったんだぞ!」と怒ったり、最終的には地球にアクシズを落とすとか「なんでここまで拗れたんだ」って感じです。
一方アムロは、Zガンダムの時からそうですけど、ベルトーチカという彼女とイチャついたり、たまにモビルスーツに乗ったかと思えばやはり天才だったり、この作品でもチェーンという女性とイチャイチャしてます。シャアとは違ってなんとも要領の良い男です。ホントに対照的なキャラです。
戦争がどうこうより、「シャアという人間のあり方」を観る映画だと思います。
3位 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語
これは神となったまどかと、人間のままのほむらを描いた、非常によく出来た物語だと思います。
まず前提ですが、少女はキュゥべえという謎の生き物と契約することで魔法少女になります。そして魔女と戦います。
しかし魔法少女は力を使い果たしてしまうと魔女となってしまいます。この流れを救済するため、主人公であるまどかは魔法少女となり、その力で世界を再構築します。要するに神となってこの負の連鎖を断ち切るのです。
再構築された世界では力を失った魔法少女は魔女にはならず、まどかによって安らかに導かれます。
そう、神になるとはどういうことか?それは全てを等しく扱うということです。まどかとほむらは親友で、これまで互いに特別な存在でした。だけどまどかは神になってしまいます。
ほむらはまどかだけを見ています。それは人間であるほむらだからできること。神となったまどかはほむら一人を見ることは許されません。ほむらはそれが許せない、ならどうするか。
ここからが面白いところなので続きは是非観てくださいね。
2位 この世界の片隅に
→ ロングラン上映中! 劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」公式サイト
広島の呉を舞台に、第二次世界大戦が始まる前から終わるまでの一人の女性の半生を描いた作品です。
ということで戦争映画です。戦争映画って、火垂るの墓をはじめとして「怖い」「悲しい」「酷い」といった悲惨さが描かれるわけですが、「この世界の片隅に」は、喜劇として描かれています。笑っている方が多いです。
当然戦争映画ですから悲惨な場面も出てきますし、登場する人物も色々なモノを失っていきます。その失っていく中で、何が残って、そしてその中から何を大切にして生きていかないといけないのかを考え、一歩一歩前へと進んでいく力強さを感じる事ができると思います。
それから、当時の日常が非常によく描かれています。どんなモノを食べて、どんな言葉を話していたのか、どんな文化だったのか。
その「日常」がこと細かに描かれているからこそ、それとは真逆の「戦争」という非日常が入り込んで来た時に、何とも言えない恐怖に似た感情が沸き起こります。
また、当時の生活を知ることで、現在とのギャップを感じます。
今の日本で、頭上に爆弾が降ってきて、警報が鳴って、防空壕に入って、なんて生活はしなくていいです。
なのに何でこんなに不満やストレスがあるのか、あの頃より確実に裕福なのに結婚や子育てが難しいのか、なぜこんなにも将来が不安なのか。スクリーンの戦時中の日本の方が活き活きとして見えてしまうのは何故なのか。
ほんと色々な事を考えます。人生に影響を与えるとても良い映画です。
戦争映画ってこういう描き方があるんだー、と関心するばかりです。絶対に観た方がいい、いや、観るべき映画です!
1位 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
自分の中では不動の1位ですね。これを超える劇場版アニメには出会えないかもしれません。
エヴァンゲリオンって、ロボットみたいなのが出てきたり、やたら叫んだり、言葉が難しかったり、残酷な表現があったり、遠回しな言い方だったり、抽象的な絵が出てきたりとストレートな表現がされていないので「え、意味がわからない」ってなっちゃうかもしれないですが、話のテーマはシンプルで「人間関係って面倒くさいよね」ってことだと思います。
「他人って結局何考えてるかわからない」「他人って信用できない」「人が怖い」「人付き合いが苦手」といった、学校・会社・下手したら人生をヤメたくなる原因のトップじゃないか、という悩みにスポット当てていると私は考えています。
人によって価値観は違うし、自分の思いを伝えるにはいちいち言葉にしなくちゃいけないし、言葉にしても100%伝わることはないし、ああ!めんどくさい!ってなりますよね。ここだけは人が誕生して以来まったく進化してないわけですよ。
そういうめんどくさい身体というものから解き放たれて、「一つの意思」というか「一つの魂」というか、とにかく意識レベルで皆が一緒になることを望むか、それともこれまで通り個人が存在してその人達と相変わらずの関係を続けていくか。
そのどちらかを中学二年生の碇シンジくんが選ばなければならない、というとんでもない話です。
シンジくんは、個々人がバラバラの身体を持って存在して生きていくのはとてもめんどくさくて嫌になることだけど、それでも過去に皆と笑い合って幸せを共有した一瞬があった事を思い出して、それに希望を抱きます。
そして、もしかしたらこの先、自分が生きていく中で「またそういった瞬間があるかもしれない」という望みを持って「やっぱり今のままでいいや」という現在の世界を選びます。
良い!この「あるかもしれない」っていうかすかな希望にすがるのが良い!
だって無いかもしれないんですよw
なんで、そんな有るかもないかも分からないものに希望を抱くんだよ、もうみんな身体を捨てて一つになればいいじゃん、なんでそっちを選ばないの!?ってなりそうですけど、いやーだってそんな選択って、現実では絶対に起きない事じゃん。
結局、学校・会社に行くしか無いんだよ、だったらさ、答えは最初から一つなんだよ。なんで今もこの世界で生きてるかっていう理由というか落とし所は、せめて過去に幸せだなって感じた一瞬がこれから先の未来に「あるかもしれない」って思わないとやってられないじゃん。
っていう身も蓋もないメッセージが伝わってきます。
しかも「やっぱりこのままでいいや」って選んだ碇シンジくんですが、その選んだ世界でまず何をしたかっていうと一緒に苦楽を共にした女の子の首を絞めることです。そしてその女の子に「気持ち悪い」って言われちゃいます。
そら言われるわ!って話ですよ。しかしながらこの葛藤がまた良い!人生こんなもんですよ。俺はこっちを選ぶ!その舌の根も乾かぬうちに「あーやっぱりあっちにしとけばよかった」ってなるんですよ。そしてそれで良いんですよ。みんなそんな風に思いながら生きてるんですよ。
って事をこのエヴァンゲリオンは表現していると私は感じたので、1位にしました。
ここまでの事を突きつけてくる映画ってないような気がします。ホント衝撃でした。
そしてこの映画、核心に迫るシーンで、それを見ている観客がスクリーンに映し出されます。「お前らのことを言ってるんだぞ」「こんな映画見てる場合か」「他人事じゃねーぞ」って感じです。 こんな表現方法、反則でしょwww
ムチャクチャしやがるなこの監督、って感じです。
とにかく一度は観てみることを強くオススメします!
いかがでしたでしょうか。非常に偏ったベスト4かもしれませんが、どれもが名作であることは間違いないです。
必須科目だと思って観てみましょう!!
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