YoutubeやNetflixなどの動画サービスでは、任意で字幕の表示・非表示を切り替えられる機能があります。
音声が聞き取りづらい場合などに、必要な時だけ表示させることができるので便利ですよね。
Youtubeに動画を投稿すると、自分でこの「表示・非表示できる字幕」を付けることができます。
投稿者用の管理ツール「YouTube Studio」では字幕を編集することができ、手入力のほか、字幕を一括で貼り付けると自動で位置を同期してくれるという機能もあります。
無料で使えるものとしてはかなり高機能なんですが、一括貼り付けからの同期は動画によってはかなりズレが出るため手動で調整が必要で、結構時間もかかってしまいます。
そこでおすすめなのが、「字幕ファイルをアップロードする」という方法です。
字幕ファイルとは、動画のどの場所にどの字幕を付けるかという情報、いわゆる「タイムコード」等が含まれたファイルのこと。
Youtubeでは様々な形式のファイルをサポートしています。
→ サポートされる字幕ファイル – YouTube ヘルプ
この字幕ファイルは「Adobe Premiere Pro」を使えば簡単に作成することができます。
「オープンキャプション」と「クローズドキャプション」
動画に付ける字幕には「オープンキャプション」と「クローズドキャプション」の2種類があります。
「オープンキャプション」は、映像と一緒に常に表示されていて非表示にできない字幕。
「クローズドキャプション」は、必要に応じて視聴者側でオン・オフが可能な字幕です。
今回はPremiere Proで「クローズドキャプション」を作成する方法を紹介します。
キャプションを作成する
まず字幕を付けたい動画をPremiere Proに読み込んだら、「ファイル>新規>キャプション」をクリックします。
「新しいキャプション」ウィンドウが開くので「規格」を選択し、「OK」をクリックします。
※動画がHD(1920×1080)の場合はCEA-708
するとプロジェクトパネルに新しいキャプションが追加されます。ドラッグして、タイムラインに配置しましょう。
キャプションの入力はキャプションパネルでおこないます。パネルが表示されていない場合はツールバーの「ウィンドウ>キャプション」で表示できます。
キャプションパネルにはキャプションを入力するボックスがあり、テキストを入力するとすぐにプログラムモニター上に反映されます。
もし入力しても文字が表示されない場合は、プログラムモニターの設定アイコンから「クローズドキャプション表示」で「有効」にチェックを入れれば表示されます。
※ちなみにクローズドキャプションでは、設定できる書式は限られています。文字色・背景色は変更できますが、規格で決まっているものしか指定できません。
文字の表示位置はテンキーのようなボタンで指定します。白く印を付けた位置が反映されます。
新しいキャプションを追加するには、まずクリップをドラッグして範囲を広げ、挿入したい位置で右クリックして「キャプションを追加」をクリックします。
するとキャプションパネルに新たにボックスが追加されるので、テキストを入力します。
字幕ファイルを書き出す
このようにしてすべてのキャプションを入力したら、字幕ファイルを書き出しましょう。
「ファイル>書き出し>メディア」を選択します。
書き出し設定ウィンドウが開くので、中段のエリアで「キャプション」タブを開きます。
ここでは書き出すファイルの形式を指定します。
Youtubeヘルプによる字幕ファイルの一般的なファイル形式は以下のようになっています。
まず「書き出しオプション」で「サイドカーファイルの作成」を選択。
ファイル形式は任意ですが、今回は「SubRip字幕形式(.srt)」を選択しました。
設定ができたら、「書き出し」をクリック。
書き出しが終了すると、動画と一緒にsrtファイルが作成されます。
Youtubeに字幕ファイルをアップロードする
さて、それでは作成した字幕ファイルをYoutubeにアップロードしましょう。
Youtube Studioの「チャンネルのコンテンツ」で、字幕を付けたい動画の「詳細」をクリックします。
詳細の画面を下へスクロールし、「すべて表示」をクリック。
「言語と字幕」の項目で、「字幕をアップロード」をクリックします。
「字幕のファイル形式の選択」がポップアップするので「タイムコードあり」にチェックし、「CONTINUE」をクリック。
先程作成したファイルを選択して「開く」をクリック。
Youtube Studioの画面に戻るので「保存」をクリックします。
そして動画を確認すると、字幕が反映されています!
というわけでオン・オフが可能な字幕「クローズドキャプション」を、Premiere Proを使って作成する方法でした。
Youtubeの動画では、常に表示される字幕「オープンキャプション」が多く見られますが、「クローズドキャプション」は自動翻訳にも対応できることもあり、作品を広く見てもらうためには大切な要素だと思います。
Premiere Proならどちらのキャプションにも対応しており、簡単に作成することができるのでオススメです!
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