クリエイターにオススメしたい本!「クリエイティブの授業」を紹介します!

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この記事は2017年9月18日に書かれたものです。
現在は内容が古い可能性もありますのでご注意ください。

本日はクリエイターが読んでおくべき、そして持っておくべき本を紹介します。

その名も「クリエイティブの授業」です。

著書:オースティン・クレオン
訳:千葉敏生

この本はクリエイターとしての考え方や方向性、もっと言えば生き方やスタイルについて教えてくれる、バイブルのようなものです。
創作活動で迷った時や心折れそうになった時、きっと役立つ一冊になってくれます。

オススメする理由の一つが読みやすさです。
私は活字が苦手で、本を読むのが得意ではありません。読むのはもっぱら漫画ばかりです。

ですがこの本は、そんな私でも1日で読み終えるほど要点が絞られていています。

中身を少しお見せすると、レイアウトはこんな感じです。

ね、すごく読みやすそうでしょ!

この本から学んだ、特に好きな考え方について紹介します。

 

いいと思ったものをコピーしよう。その先に自分が見つかる。

これはファッションデザイナー・山本耀司さんの言葉です。

ここでいうコピーというのは練習であって盗作ではありません。盗作とは他人の作品を自分の作品にしてしまうこと。

コピーとは言うなれば、リバースエンジニアリング。整備士が車を分解して仕組みを調べるのと似ている。

と言っています。

ゲームをしたり、絵やアニメをただ見て学ぶのではなく、実際自分で描いたり真似てみてはじめて、中身や構造を知ることができる。

それを繰り返すうちに、自分のオリジナリティが滲み出てくるようになります。

アメリカの映画監督・コッポラもこう言っています。

まずは私たちから盗んでみてほしい。結局は盗みきれないから。君はそれを自分のスタイルに取り込み自分のスタイルを見つけていく。そしていつか誰かが君から盗む日が来る。

真似から入ることでだんだんと本質を学び、何度も繰り返すことにより自分のスタイルを見つけていく。
そういう地道な工程が斬新なクリエティブにつながっていくのではないかと思います。

いきなり「今までに無いものを創るんだ!!」ではなくてね。

 

無名を存分に楽しもう。無名を力にしよう。

無名でいるのはツライことかもしれませんが、注目を浴びるというのもそれはそれで悩みがあります。

いったん注目を浴びれば、そしていったん給料を受け取ってしまえば、もう好きにはできない

なかなかゾッとする言葉です。

そこへいくと無名は気楽なもんです。プレッシャーもありません。自分の好きな事を突き詰められます。楽しみのためになんだって試せます。

最初は無名の人がほとんどです。その無名の時にこそできることがきっとあります。
せっかく無名なんですからその間を存分に楽しみ、力に変えていきましょう!

さあ、どうでしょう。だんだんと自分がやりたいと思っていたことをやりたくなってきたんじゃないでしょうか。

最後に紹介するのは、そんなあなたをグッと後押しする考え方です。

 

準備はもういい。すぐに創作を始めよう。

自分は誰で何がしたいのか、何者かになれるのか…。
そんなことを考えて自分探しの旅をしても見つけることはできません。

この著者の実体験からいくと、

モノを作り、仕事をしてこそ、自分を知ることができるんだ

だそうです。私も同感です。あなたはどうですか?

いろいろ頭で考えるのはもう十分、後は実践してみましょう。そこからどんどんと自分を知ることができます。

「でもやっぱり足を踏み出すのが怖い」
当然だと思います。

自分を知ることで何者でも無いことに気づいてしまう怖さがあります。
成功すればいいけど失敗したら…。そう思うと本気が出せない、始めの一歩が踏み出せない。そういう考えもわかります。

でも成功している人達にも、いわゆる「デキる人達」にも悩みはあるんです。それが「偽物症候群」です。
これは臨床的な定義で「自分自身の成功を内在化することができない心理的現象」です。

要するに「たまたまうまくいっただけ」「自分は偽物なんじゃないか」、そういう心理です。

これはクリエイターにとってごくごく普通に起きることです。

名案なんてどっかくるかわからない、ただ毎日、自分の仕事に向かっているだけ

とにかく手を動かし、日々作り続ける事で辿り着けることが近道ということがあるのでしょう。

 

君がつくるべきものをつくれるようになるために

私は動画を作ったりと創作活動をしていますが、はっきり言って成功しているわけでもないし何者でもありません。

でもやっぱり創作活動は楽しいです。

理由は簡単です。

自分の動画を見て楽しいと言ってくれる人がいる。
同じような志の人と知り合えた。自分の頭の中にあるものを具現化できた。

この本のサブタイトルにあります。

君がつくるべきものをつくれるようになるために

まさにそんな感じです。私にしか作れないモノがあるんです。私が見たいモノがあるんです。当然あなたにしか作れないモノがあるんです。

それが実現できる喜びが創作活動にはあります。

AIなどが発達しいろんな仕事が機械化、自動化されていくだろうと言われています。
そういった世の中で何が残るのか?何が必要となるのか?

それはクリエイティブな力だと言われています。

もしも、「実はやってみたいことがあるんだ」って人は是非始めてみましょう。そして悩んだ時、道に迷った時はこの「クリエイティブの授業」を読み返しましょう。

始めた頃のわくわくした気持ちや本心を思い出し、創作活動の楽しさ、やりがいを再認識することができるはずです!